
【悔いのない人生にするために大事なこと】
「人間万事塞翁が馬」とはいっても、臨終だけが大事なのではなく、そこにいたるまでの過程、つまりどのように生きるかがもっと大事だと思います。
仏教でよく言われますが、人間いよいよ死んでいくときには、生きている間にどれだけお金をもうけても、紙切れ1枚もっていくことはできません。それは権力も同じ。どんなに高い権力をもち、ひとをアゴで使えたとしても、死んだらそんなものはすべてゼロになります。
だからお金は生きていくときに必要なものですが、死んで持って行けるわけではないのですね。この世限りのもの。それだけに一生のすべてを賭ける生き方は、必ず悔いが残ります。
何が自分の人生にとって、もっとも大事なのか。お金ではない。権力でもない。そのことをよくよく知って、生きることで、悔いなく死ねる、生ききったと言える人生が開かれてきます。
仏教には死んで持って行けるのは、わたしたちがやる善悪の行いだけなのだという教えがあります。それだけが自分に身についた徳となり、来世でも自分を幸福に活かすよりどころになるのです。
それは来世にあっても引き継がれていき、その人の善きよりどころとなって、幸福を生み出していきます。だからこそ毎日の生活の中で、いかに悪を廃し、善に向かうか(廃悪修善)。それが最も大事なことになるのですね。
日々の生活の中で自分を変えるために長期的に習慣から変えて、自分を常に改善・向上しようとしていくこと。怒りっぽく、狭量な性格を変えて、寛容でおだやかな性格へと生まれ変わっていくこと。ここに人生の大きな楽しみがあります。
一日一日が勝負。計画を立て、なりたい自分をイメージしたら、そこに向かって着実に種を蒔いていきましょう。そうすれば、この世と来世、二世にわたって幸せな生を送ることができます。
その一日の積み重ねが「人生」となり、あなた自身の生が輝きに彩られていくのです。